冬の時期はお休みとなる以外
もう・・・6年か…7年か…
この日はいつものように坐禅と北野老師による禅経典の
解読とお話。
そののち長岡禅塾のお庭を案内していただけた。
ずっと拝見したかった お会いしたかった。
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私がN氏にご一緒させていただき座禅会に来た頃
(平成28年12月11日に遷化されました)
により禅の話をうかがっていました。
禅たることの何事も知らない私は まったく何の話かわからない
と感じていましたがその「わからないこと」に慣れてくると
そのわからなさに惹きつけられるようになりました。
あるとき浅井老師が
「自分は墓などはいりませんが、ちょっとお印みたいな感じで
お地蔵さんを作ってもらおうと頼んでいる。森元老師も墓はないので
一緒に2つ細川さんに頼んであります。」
(細川さんというのは芸術家である 79代総理大臣のこと。 )
浅井老師ともうお会いできなくなってから
わたしはそのお地蔵様のことをずっと心に留めていたのでした。
裏庭にちょこんと佇む小さなお地蔵さま。
浅井老師はしゃがんで頬杖をついていらっしゃる。
そのお向かえに座る森本老師を見つめながら。
その笑みはご生前の浅井老師そのもの。
浅井老師が慕い慕われた お二人の縁・・・
あぁ・・・ 老師の「わからない」お話を ずっとずっとお聞きしたかった。
とってもお茶目でかわいい方でした。
時と空間を越えていらっしゃる きっと・・・
ほんの束の間でも
お会いできたこと 有り難く 有り難く 有り難く
思っています。 ずっと。
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浅井老師 森本老師 は あの「西田幾太郎」 までつながっています。
私が 禅 哲学 芸術 ・・・・
に触れようとすることは ・・・
この今の「私」というものが 「在る」 ことには
たくさんの事と物と人に出会った故であるのですが
(誰でもみんなそうですが)
生きてきたぶんだけ複雑でいろいろあって
何だろう? なぜだろう?
と思ったりしますけど
何だか 一つ筋のような道のようなものは繋がっているんだな・・・・
と ようやくわかりかけた気がします。